帰って来た秋介

雨がうざいです。
夏が来ると、おばぁちゃんの家に泊まりに
行ってた事を思い出す。
貸本屋、肉屋さんのコロッケ、揚げ物屋さんのゴボウ天、おじいちゃんのポマードの匂い、地区外の子と全く仲良くなれない事、
夕方何処からか天理教のお題目を唱える声が
怖かった事、
問わず語りでおばあちゃんが話す戦争の疎開の
話、空襲で逃げまくった話
焼け野原で大阪城が近くに見えた事
昨日の事のように思い出す。
B29から機銃掃射され目の前の人がズタズタに
なった話。
空は制空権を奪われ、見上げると敵の翼が
キラキラ光ってる事。
何人で効かない一般人が大阪を血で染めて
生き絶えた事を聞かされ育った。
史上初めてアンカグロサクソンに立ち向かった
雄は大きな傷を負った。
次は誰が相手でも負けるもんか！
おばあちゃんやおじいちゃんをエライ目に
合わせたクソが！と思ったもんだ。
怖い怖いと思わず負けてたまるか！
と俺は思ったな。
仲良くと戦う事は同義だからね。
戦う時は戦わないと友情も出来ない。
その意味で口先の平和とか大嫌いなんです。
後平等とかも嫌い、社会は不平等ですよ。
それが健全なんだからね。